EAST ENTERTAINMENT

EAST RECRUITING 2018

人生初のヨーロッパ旅行 井ノ上龍登 Inoue Ryuto プロデューサー / ディレクター 担当番組 ザ・プロファイラー夢と野望の人生(NHK BSプレミアム)

弾丸!世界遺産巡りでワクワク

むかし『弾丸トラベラー』という番組がありました。
1泊3日や4日という文字通り“弾丸”スケジュールで海外を旅する番組。
そんな旅を自分も経験したことがあります。
イタリア、フランス、ポーランド、トルコの欧州4カ国6都市を
5泊7日?8日?(※もはや数え方すら分からない)で巡る人生初のヨーロッパ旅行。
日中、観光地や美食を大いに楽しんだら、そのまま深夜に隣国へ移動…なんてこともザラ。
あまりの厳しいスケジュールに泣き出すメンバーもいました。
でも、トルコではイスラム教とキリスト教が入り交じる神秘の大聖堂アヤソフィア、
イタリア・ローマでは「カエサルの墓」を始めとする古代ローマの遺跡群、
フィレンツェではルネサンスの傑作絵画や彫刻、
ポーランドではユダヤ人の大量虐殺が行われたアウシュビッツ強制収容所跡など
世界遺産に認定されるようなヨーロッパの名だたる観光名所を巡ることができました。

体力に自信がある人なら「行ってみたい」と思うヨーロッパ旅行かもしれませんが…
実はコレ、『ザ・プロファイラー』という番組のOPタイトルを撮影するためのロケだったんです!
そのため、観光客では足を踏み入れることができないエリアに入ったり
その遺跡を守り続ける人の想いをうかがったりなど
普通の旅行では絶対に体験できないドキドキ・ワクワクの連続でした。

パリだからこそ出来た体験

中でも印象に残っているのが、
ノートルダム大聖堂がきれいに見える世界遺産「フランス・パリのセーヌ河岸」での撮影。
川沿いの石畳に30mのレールと人乗りクレーンをスタンバイ。
映画のようなスケールの撮影に見物客が集まる中、
セーヌ川上空にクレーンのアームを伸ばして、フランスの街並みに佇むカッコいいMCを激撮!
パリ在住の人でも、セーヌ川の上空5mで動画を撮る体験はなかなかできないはず。

でも、撮影する時にクレーンに乗るのは普通、カメラマン。自分が乗ることができたのは
「せっかく日本から来たんだから、記念に乗りな!」というパリスタッフの粋な計らいでした。
この弾丸ツアーで撮影した映像がどうなっているかというと…
番組のOPタイトルをぜひご覧下さい。わずか17秒の力作です(苦笑)

それでも、番組開始当初にこの過酷?贅沢?なロケを経験したことで
MCとスタッフに団結が生まれたように思います。
各国で協力してくれた現地スタッフは今も、ヨーロッパロケには欠かせない“盟友”たちです。

番組の内容や取り上げるテーマによって、毎回新しい体験、発見ができる。
そして、わずか数秒、数分のために本気になる大人たちとの仕事こそ「モノ作り」最大の魅力。
「次はどんなワクワクが待っているのか?」そんな想いで日々仕事に臨んでいます!

仕事内容

番組の演出・プロデュース。ネタ決めからVTRの構成、美術・技術・CG打合せ、キャスティング、収録、編集、MAなど。

仕事のここが面白い!

自分が作ったものに対して、人が感動して泣いたり、笑ったりする姿を見る瞬間がやっぱりこの仕事の醍醐味だと思います。長時間かけて練りに練って作ったものが、狙い通りに視聴者に刺さった時の快感もあれば、予想外のリアクションにこちらが勉強させられる時もある…自分たちの仕事はまず受け手ありきで、その反応次第で面白くもあり、厳しくもあると日々感じています。

これからやりたいこと!

デジタルコンテンツが増え、テレビの需要は以前より減ってきました。今後はさらに、メディアを選ばず、クオリティの良いソフトだけが残っていくという時代に入っていくと思います。そんな時代に一本でも多く「いい番組だね!」と言われる番組を作り続けていきたいです。

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